普通の養豚場では、豚舎は閉め切った状態で豚を飼育します。
豚舎を閉め切ることで野生動物の侵入を防いだり、温度管理をしやすくなり、合理的に豚を飼養することができます。
北川牧場は、この近代的な養豚スタイルをとらずに、あえて豚舎の側壁を広く空けて風通しの良い豚舎作りをしています。
生産性を多少犠牲にしてでも「新鮮で清浄な空気の元でストレスなく豚を育てたい」それが北川牧場のポリシーです。
さらに、牧場では肥育豚の飲水に清水の静謐な岩清水を利用、清水の自然を最大限に利用して豚の管理を行っています。
豚舎内の豚の管理にもこだわりがあります。
豚舎の中で、豚が自由に運動できるように1頭/平方メートルの運動スペースを確保、運動不足から来る豚のストレスの発生を極力抑えています。
自然の中で自由に運動させて作り出した豚、それが北川牧場の「TEA豚」です。
緑茶は、多くのビタミンを含むほか、カテキン等の健康成分を多く含みます。
静岡県では古くからお茶の生産と利用が盛んで、静岡県の健康寿命(介護が必要なく健康に過ごせる期間)が日本一であることもお茶の摂取量が多いことと関係があると考える研究者もいます。
養豚の世界でも、お茶の飼料化はさまざまな農場で行われてきましたが、そのほとんどは茶殻を飼料に添加する方法がとられています。
しかし、茶殻を飼料に添加する方法では牧場のすべての豚舎の豚に均等に給与することが難しく、飼料の加工にコストがかかってしまうことから、北川牧場では、天然水にお茶を抽出し、豚に飲水として給与する方法を考案しました。
茶葉は近隣のお茶農家から長期の在庫品となったものを購入、もともとは自らお茶を生産していた生産者だからこそ品質の良い茶葉を大量に利用することが可能となりました。
TEA豚は緑茶を有効に活用することで、他に類を見ない新しい豚肉に進化を続けていきます。
北川牧場の豚は毎週木曜日に小笠食肉卸売市場に出荷され、精肉・熟成され、真空パックで、金曜日に冷蔵便で宅配されます。
出荷されてから購買者に届くまで、(肉屋などの)人の手を経ないため、衛生的かつ迅速な配達を可能にしました。
また、購買者が豚肉を利用するまでの間に、豚肉が冷凍されることがないため、肉汁(ドリップ)の流出が抑えられ、酸化による肉色の変化も最小限となります。
北川牧場は、豚肉については特に鮮度が
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